2018/2/24に滝の城の見学会が行われた。14年前の2004/1に続いて2回目である。案内講師は、前回と同じく、当会評議員の奥田好範氏。
前々日、前日が天気が悪く不安だったが、当日は気温も高く快晴で、城めぐりには絶好の日となった。
12時30にJR武蔵野線東所沢駅に集合し、そこから少し距離があったが、徒歩で滝の城に向かった。
滝の城到着後、まずは、滝の城神社の社務所で滝の城についての歴史をお勉強。見学だけではく、こういうのが史学会ならではでうれしい。当会会員で滝の城保存会の方から焼き団子とお茶の差し入れがあり、団子を頬張りながら奥田氏の話を聞いた。
本郭
一息ついたところで、本郭から見学を開始。本郭には城山神社と滝の城碑がある。
神社の裏手に四脚門跡があり、かつてここと北側の馬出が橋で結ばれていたと言われる。
ニの郭
二の郭へ移動。下記写真のちょうど奥田氏が立っているあたりで地鎮祭祀跡などが見つかっている。
虎口と馬出
本郭北側には、虎口と馬出し跡。
大型土塁付近
二の郭と2つの大型土塁間にある中堀で発掘調査が行われていた。ちなみに2つの大型土塁間からは、平成28年度の発掘調査で見つかった堀障子(現在は埋め戻されている)が見つかっている。
出郭
本郭北東に位置する出郭。付近には現在は枯れているが滝跡がある。
七曲坂
滝の城西側の七曲坂。土塁っぽいものが残る。道路を作るためにぶった切られたように見える。
坂の通り沿いには、霧吹きの井戸跡と血の出る松跡。血の出る松跡は、傷をつけると赤色の樹液が出るとされる松がたっていて、その赤色の樹液は、落城の際に討ち死した兵の血ではないかという言い伝えがあった。石碑の背後の木がそうなのかと思ったが、松自体は枯れて昭和42年に伐採。背後の木は関係なかった。
見学を開始してから約2時間半で見学会を終了。すみからすみまで見学し滝の城を満喫した。
以上、滝の城見学会レポートでした。最後までお読みいただきありがとうございます。
つたない文章、内容で恐縮ですが、これからも、見学会の様子がわかるようにレポートを書いていきますので、見学会ご参加の一つのきっかけになれば幸いです。
皆様のご参加をお待ちしております。お気軽にお申込みください。
参考:
・「滝の城跡現地説明会」(平成28年度)の配布資料
・「滝の城跡現地説明会」(平成29年度)の配布資料